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2008.09.14終演 CEDエコパーティーVOL.2

「一期一会から百期百会までの夢物語」

コラムNo.1 Written By: 村すずめMURASUZUME

【著者紹介】
岡山県倉敷市出身。
中学生の頃に読んだ太宰治や谷崎潤一郎に衝撃を受け、執筆に目覚める。
結婚、離婚、子育てを経て、またもや執筆とパフォーマンス魂に身を燃やし、その才能はとどまる事を知らず、官能、演劇、映画界にも進出を遂げる。

  ベイエリアに程近い都心の空間で行われた「エコ」を中心としたパーティー。
さらに、友達の輪を拡げて男子も女子も「出逢っちゃおう!」という魂胆らしいが、私も恥ずかしながら潜入を決め込んでみた。出逢っちゃえばこっちのもんだ、と考えたからである。もちろん、下心満載だ、気分は完全に乙女にタイムスリップ。 準備は万端にしてきたつもりである。開始時間前に到着して様子をうかがっていたら、フライングして入場しようとしていた50歳くらいの紳士もいた。若い男女ばかりかと思っていたらちらりほらりと中年層の方もいらっしゃる。人間なんて考えていることはみんな一緒なんだな、と思った瞬間だ。

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  しかし、何より驚いたのは、参加した人数(約200人の男女)の割に、 イケメン度と美女子度のレベルが高いことこの上ない。
小池徹平似の20台前半の男子に声をかけてみた。 恥ずかしそうに答えてくれたその男子は、「同窓会」と騙されて連れてこられたという。 この際、だれでも騙して連れてくればいいんだ。 イケメン、美女子ならなおさらのこと。見た目が良ければそれだけで華やかさを味わえる。もしかしたら何かの事故が起こっても仕方がない、と喜んで腹をくくる人も多いだろう。わかる、わかる、私もそうだもん。

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  あくまで「手作りでアットホームな感じ」というふうに聞いていたのだが、 私の見るかぎり、手作りなのはスタッフが渾身を込めて作ったという軽食だけであり、後は会場も、パフォーマンスを魅せる出演者もすべて本格的であった。
MC然り、ダンサー然り、お笑いだって手を抜いていない。必然的に会場内は興奮の波の坩堝だ。ノリノリでステップを踏んでいる男女が大多数で、もはや隅っこに逃げ込んでいる人はいない。いや、この際なんでもありだ!というエネルギーに満ち溢れている。飛ぶ、弾む、転がる…。

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  SINGERのJUNがパフォーマンスを始めたころ、舞台のバックスクリーンに真っ白い歯を見せた難民の子供たちが映し出された。
JUNの唄うR&Bの切ない曲に示し合わせたかのように、無理して笑っている哀しい笑顔の子供を見て心が動く。 そう、このイベントのコンセプトは「エコ」である。
地球を守るために推進されている「エコ」は、今やひとつの流行のようにマスコミが訴えているが、そうではない。 時代の流れに乗って、廃れていってはいけないひとつの「道徳」なのだ。 ペットボトルの蓋が約800個集まれば、病院のない町に住む子供たちのワクチンがひとつ買える。私たちが当たり前のように受けてきた予防接種を与えてあげることが出来る。
「偽善」ではない。ペットボトルの蓋を集めるなんて誰にでも出来ることだし寄付を望んでこのイベントが成り立っている訳ではないことも承知。出来るだけ、幸せになれる「出逢い」の場を提供し、そして私たちに出来る最低限のモラルを確立して行こう、というこのコンセプトに、私はある種の感銘を受けた。誰だって楽しい方がいいに決まっている。
その楽しさの中、或いは苦しさの中からでもいいから、ひとすくいの優しさを持ちよって大勢が集まれば、きっと何かが変わって行くはずだ。
優しい未来に夢を掲げ、そしてまた新しい「縁」をつないでいけるこのイベントに地球上の皆がおおいに興味をもってほしい、と心から願う。
村すずめMURASUZUME 2008年9月14日


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